【政党解説】国民民主党ってどんな政党? 〜対決より解決?民進党から生まれ変わった国民民主党をわかりやすく解説!〜 | SayGee!![セイジー!] | 政治・選挙の基礎から最新ニュースまで、わかりやすく解説!
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【政党解説】国民民主党ってどんな政党? 〜対決より解決?民進党から生まれ変わった国民民主党をわかりやすく解説!〜

  • 日本の政党
  • 2017年に、民進党を引き継ぐ形で生まれた国民民主党。

    長年自民党を追い続けている民進党(民主党)の流れを組む国民民主党が、
    この自民党一強時代にどのような影響を与えるのでしょうか。

    今回は、この国民民主党をわかりやすく解説していきます!

    それでは早速、レッツビギン!

     

    国民民主党って、どんな政党?

     

     国民民主党の概要

    まずは、国民民主党の概要を見ていきましょう!

    こんな感じ!

     

    名称

    正式名称は「国民民主党」で、略して国民党と呼んだりします。

     

    歴史

    発足は、2017年でした。

    この年の総選挙の時、前身の民進党が、小池百合子さん率いる希望の党に合流をする、という話が出ました。

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    民進党という政党は、「保守」の自民党とは逆の立場にいる「リベラル」系の政党でした。

    でも、民進党って、そこまで極端にリベラルなわけじゃなかったので、中には結構保守寄りな考えの人たちもいたんですね。

    そんな中での、この「希望の党への合流」事件が起こりました。

     

    希望の党は「保守系」の政党だったので、民進党の保守系の人たちは希望の党に行きました。逆に、リベラル系の人たちは、新しく立憲民主党という政党をつくります。

    で、しばらくは「希望の党」として活動していたのですが、翌2018年に国民民主党に改名して、今に至ります。

     

    てことで、まとめると、

    「ナンバー2政党の民進党が保守派とリベラル派に分裂し、保守派+希望の党が国民民主党に、リベラル派が立憲民主党になった」

    という感じです。

     

    ※「リベラル」や「保守」ってなんやねーん!って方は下記の記事をどうぞ!

    政治の世界では、その国や政党の政策を表す時に「右」と「左」を使う時がよくあります。 「右翼と左翼」や「右派と左派」だけではなく、「保守と革
    saygee.org

     

    議席数

    2018年9月現在、国民民主党の議席数は、

    • 衆議院:38議席(全465議席中)
    • 参議院:23議席(全242議席中)

    です。合わせて61議席ですね!

    野党第1党である立憲民主党が衆参合計75議席なので、国民民主党は、野党の中で2番目に大きい政党になります。

    ※ちなみに自民党は衆参合わせて407議席と、ダントツナンバー1です。

     

     国民民主党の幹部

    では、国民民主党の幹部たちを見ていきましょう!

    代表:玉木雄一郎(たまきゆういちろう)

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    2018年で49歳!

     

    国対委員長:原口一博(はらぐちかずひろ)

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    総務会長:平野博文(ひらのひろふみ)

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    政調会長:泉健太(いずみけんた)

     

     

    国民民主党の政策の特徴

    では次に、国民民主党の政策の特徴をピックアップして見ていきましょう!

     

    1:対決より解決!

    これは2つの意味で、「他のリベラル系政党とは違う」という意味が汲み取れます。

     

    1つめは「現実的な議論をしよう!」という点です。

    例えば安全保証の問題。

    「安保法は違憲だから、廃止すべき!」という問題でも、ぶっちゃけ憲法の専門家でも「違憲」と「合憲」の2つの意見に別れてます。

    もちろん安全保障は、僕たちが平和に生きていく上で非常に重要です。

    でも、専門家でも意見が割れる「違憲か合憲か」なんて、答えがすぐに出る訳ではありません。

    なので、このことでの議論に時間を割くよりも、もっと国民の生活にリアルに直結する社会保障や経済の話し合いをしていこうよ!という狙いが汲み取れます。

    これは「立憲主義を守る!」ということを大々的にアピールしている立憲民主党との差別化を図る狙いがありますね!

     

    2つめは、「リベラル」よりも「保守」をアピールする狙い。

    保守系の自民党に対して、立憲民主党や共産党などは「リベラル政党」として、自民党の批判を繰り替えしております。

    そこで国民民主党は、「野党だけども、そこまでリベラルじゃないから、自民党と対決するより、歩み寄って諸問題を解決していこう」というスタンスですね。

    選挙時に、保守寄りの有権者の受け皿になろう!という狙いが汲み取れます!

     

     

    2:安全保障も、現実的に。

    立憲民主党や共産党などのリベラル系の政党は、安保法や憲法に自衛隊の存在を表記することは断固反対しております。

    しかし、国民民主党は「安保法は、集団的自衛権とか政府が無理やり憲法解釈を捻じ曲げたとこはやっぱりNGだけど、自衛隊の存在を認めないってのはさすがに現実的に無理があるでしょ」というスタンスです。

    この点からも、「保守」と「リベラル」のいいとこどりのような姿勢が見えますね!

     

    3:支持率が0.4%!?

    2018年8月NHKが行った政党別の支持率の調査では、議席数ではナンバー3の規模を誇る政党であるにかかわらず、なんとその支持率は驚愕の0.4%でした。

    ※参考: 自民党:35.6%、立憲民主党5.6%

    原因としては、旧民進党の大物議員の多くは立憲民主党に行っちゃったなどの理由もありますが、最大の理由は間違いなくコレでしょう。

    • 希望の党設立→民進党合流→国民民主党に改名までの流れがグダグダすぎて、国民への認知度が絶望的に低い。

    ではないでしょうか。

    ただ、「保守寄りのリベラル政党」という点では、現在の日本の政党では唯一の存在なので、うまくいけば「自民党は嫌だけど、文句ばっか言う野党は信じられない」という層の票を取り込み、フィーバーする可能性も秘めているのも事実!

    ただ、やはり「保守」と「リベラル」の両立は難しいですので、「結局何が言いたいの?」と立場があやふやのまましぼんでいく可能性も多々あります。

     

    果たして、フィーバーすることは出来るのでしょうか。

    今後の動向に注目です!

     


    以上が、国民民主党の概要です!

    現在、自民党が独走体制に入っておりますが、その理由として「自民党のことが好きって訳でもないけど、文句しか言わない野党は嫌い」だから自民党に投票をしている層も一定数います。

    その層の受け皿となるべく生まれたのが、前身の希望の党であり、この国民民主党です。

    果たしてこの国民民主党、0.4%という絶望的な支持率から、脱却することが出来るのでしょうか!期待してみましょう!

    それでは、今回はここまで!

    また別記事でお会いしましょう!チャオ!