【2017年1月】わかりやすい政党比較! 〜各政党の議席数、政党の方向性やスタンスなどをわかりやすく解説!〜
日本には今現在、国会に議席を持っている政党は、
- 自由民主党(自民党)
- 民進党
- 公明党
- 日本共産党(共産党)
- 日本維新の会(維新)
- 自由党
- 社会民主党(社民党)
- 日本のこころを大切にする党(こころ)
- 沖縄社会大衆党(社大党)
以上の9つがあります。
そこで、今回は以上の9つの政党を様々な点で比較していきましょう!
それでは、レッツビギン!
国会での議席数比較
まずは、各政党ごとの議席数の配分を見ていきましょう!
2016年12月現在の議席数はこちら!
現在は自民党と公明党が協力して連立政権を立てていますが、自民党だけで、衆参ともに過半数を突破しています!
では、衆議院と参議院別で詳しく見ていきましょう!
衆議院の議席数の割合
衆議院は、自民党が圧倒していますね!
それもそのはず、衆議院は小選挙区という大政党に有利な選挙制度を導入しているため、自民党が独走する形になっています。
「小選挙区」などの衆議院の選挙システムの詳細はこちらの記事にて!
参議院の議席数の割合
一方の参議院では、自民党が同じく1位ですが、衆議院ほどは多くありません。
その代わり、参議院の比例代表制は、全国で1区なので死票(当選者以外の票)が少なく、小規模政党にも有利なシステムになっています。
なので、「日本のこころを大切にする党」や「沖縄社会大衆党」などの小規模政党も、議席を獲得できています!
「比例代表制」などの参議院の選挙システムの詳細はこちらの記事にて!
では次に各政党の特徴を見ていきましょう!
キャッチフレーズで見る、各政党の特徴
政党の違いや特徴を理解するには、「保守主義」や「リベラル」などの各政党のイデオロギー(観念)や、政策の違いを比べることが一般的です。
ですが、そんなまどろっこしいことをしなくても、「その政党のキャッチフレーズ」を見れば、特徴がわかっちゃうんです!
ということで、早速見てみましょう!
「沖縄社会大衆党」は、他の政党とは違い、主に沖縄関連の政策を掲げる地域政党です。
なので、他の全国区と比較することがちょっと難しいので、ここでは一旦省いていきます。
では、一個づつ見ていきましょう!
自民党:この道を。力強く、前へ。
自民党は「これまでの伝統を守る」保守派です。
なので「これまでに作り上げてきた伝統は間違いじゃない。今のやり方を、さら進めて行こう!」という気持ちが、このキャッチフレーズから感じ取れるのではないでしょうか!
また「アベノミクスの加速」という政策も、このフレーズとぴったりですね!
民進党:人からはじまる経済再生。
これは、自民党にバリバリ対抗しているフレーズです。
自民党はアベノミクスで、企業を後押ししての経済再生(デフレ脱却)を唱えています。
一方、民進党は「人からはじまる」として、国民を後押ししての経済再生をして行こう!というスタンスですね!
なので、このキャッチフレーズからは「自民党には負けないぜ!」という思いが感じられます!
公明党:希望が、ゆきわたる国へ。
公明党は、自民党とは政策が似ていますが、自民党が大企業を優先するのに対して、公明党は「地方」にもっと力を入れようとしています。
なので、このフレーズも、希望が「地方まで」ゆきたわる国へ。という思いが伝わってきますね!
共産党:希望が、ゆきわたる国へ。
共産党は「国民の自由と平等」を大切にする党です。
なので、企業や政府が頑張って未来を築くのではなく、国民みんなで力を合わせて未来を作って行こう!という感じがしますね!
維新:身を切る改革、維新だからできる。
維新の会の大きな特徴は「徹底的にムダを削った、政府のスリム化」です。
それを維新は、大阪市や大阪府で実践し、結果も残しています。
なので、実績のある維新の会だからこそ言える、力強いキャッチフレーズになっているのではないでしょうか!
自由党:国民の生活が第一。
自由党のキャッチフレーズは、もうそのままですね!
経済より、外交より、「国民の生活」が大切だ、ということですね!
なので、国民への社会福祉を手厚くしよう!などといった政策が目立ちます!
自由党は新しい政党なのでポスターなどがまだないため、前進政党である「生活の党」のポスターを引っ張ってきてます!
社民党:アベ政治の暴走を止める。
文字通り、安倍さんを批判しまくってますね。
社民党は、共産党とともに「自民党と真逆に位置する政党」です。
ただ、この社民党、近年は非常に人気度は落ちてきています。
なので、大々的に「反安倍」を唱えることで、アンチ安倍勢力を引きこもう!という思惑が見え隠れしていますね!
こころ:日本のこころを大切にする。
えー、日本のこころのみ、いい感じのキャッチフレーズが見つからなかったため、もう政党名にしちゃいました!特徴的ですもんね!
もう、名前の通り「今まで生き続けてきた、日本のこころを政治に反映させよう!」という、保守政党です。
自民党と同じ保守派なので非常に政策も似ていますが、「北朝鮮の拉致問題を一刻も早く解決させる!」などの、日本人としてのアイデンティティーを守る政策が特徴的です。
ということで、最後にもう一度一覧表!どん!
どうでしょう?
たった数文字のキャッチフレーズでも、案外それがどんな政党か、がわかるもんなんです!
では最後に、各政党の政治的スタンスだけさらっと見ましょう!
各政党の政治的スタンス
各政党の、政治的スタンスは「政党マトリクス」を見て掴んじゃいましょう!
この「どの政党とどの政党が仲良しで、どの政党とは仲が悪いか」を頭に入れておくと、国会のニュースなんかが非常に理解しやすくなります!
政党マトリクス
この表は、
- 右に行くほど「国民をよりコントロールする政党」
- 左に行くほど「国民を自由で平等にする政党」
- 上に行くほど「政府は経済にあまり介入せず、経済成長を促そうとする政党」
- 下に行くほど「政府が経済に積極的に介入し、経済をコントロールしようとする政党」
を表します。
「国民をよりコントロールする」が悪いことで、「国民を自由で平等にする」が良いとは限りません!
上下左右それぞれにメリットとデメリットがあります。
その分はこちらの記事で解説していますので、ご参照ください!
では、位置別に簡単に見ていきましょう!
がっつり保守派:自民党・こころ
この2つ政党の特徴は、
- 緊急事態に備えて、政府の力はできるだけ大きくしよう!(政治的統制・大)
- 景気回復は、経済の規模を大きくするのが先決!(経済的統制・小)
という点です。
一般的な経済学として、経済の規模を大きくするには、政府が経済に介入しないで、民間のやりたいようにさせればいい、という学説があります。
なのでこの2つは「経済の統制は小さい」という形ですね!
個性的保守派:維新
維新の特徴は、上でもあげたように、
- できるだけ政府の規模を小さく!(経済統制・小)
というのが大きな特徴です!
この部分のこだわりは、同じ保守派の自民党やこころなどよりも非常に大きいです!
やや保守派:公明党
公明党は、保守派は保守派でも、ちょっと優しめ保守派です。
やや革新派:民進党
民進党は、自民党など保守派と対立する「革新派」ですが、自民党と政策が被る部分もあるため、「やや革新派」です。
けっこう革新派:自由党
自由党は民進党よりも革新的で、政策も社民党や共産党をかぶる部分も多いですが、2016年に「生活の党」から「自由党」に党名変更した際、「これからは選挙に勝つ為、保守党にウケる政策も取り入れていく」と発表しました。
今後の展開が気になる政党のひとつですね!
がっつり革新派:共産党・社民党
この2つは、自民党と真逆を行く政党です。
なので、国会で意見の分かれる議論の中、90%以上は自民党と対立してるのではないでしょうか。
自民党の政策には、
- 緊急事態に備えて、政府の力はできるだけ大きくしよう!(政治的統制・大)
- 景気回復は、経済の規模を大きくするのが先決!(経済的統制・小)
という2点の特徴があるのに対して、
共産党・社民党の政策には、
- 国民の自由を奪う政府の力は必要ない!(政治的統制・小)
- 経済の規模より、政府の力で、国民間の格差をなくすのが先決!(経済的統制・大)
という、自民党とは真逆の特徴があります。
では、最後にもう一回マトリクスを見ときましょうか!
ほんと、この政党間の関係を知ってると知らないとじゃ、ニュースの理解度が変わってきます!
なので、さらっと覚えちゃいましょう!オーイエー!
ということで、今回はここまでにします!
ではまた別記事でお会いしましょう!チャオ!