【政党解説】日本維新の会ってどんな政党? 〜関西では知名度抜群!全国進出を狙う日本維新の会をわかりやすく解説!〜
さて、日本の政治の中にはたくさんの政党がありますが、その中でも非常に個性的なカラーが目立つのが、日本維新の会です。
今回は、この日本維新の会をわかりやすく、かつ深く解説していきます!
それでは早速、レッツビギン!
目次
日本維新の会って、どんな政党?
維新の会の概要
まずは日本維新の会の概要を見ていきましょう!
維新の会ってこんな感じ!
名称
正式名称は日本維新の会で、略して「維新の会」や「維新」と呼びます!
歴史
2010年に当時の大阪府知事の橋下徹さんが作った「大阪維新の会」が始まりです。
結成当時は大阪の府議会や各市議会などで活動する「大阪限定の地域政党」でした。
そして「大阪維新の会」結成2年後の2012年には、大阪維新の会の全国バージョン「日本維新の会(初代)」が作られました。
で、その後、日本維新の会(初代)で内部分裂が起こり、2014年には「維新の党」と「次世代の党」に分裂します。
で、その後もなんやかんやで2015年には「維新の党」から「おおさか維新の会」が独立します。
で、2016年には「維新の党」と「民主党」が合併し「民進党」に、「おおさか維新の会」は改名し「日本維新の会(二代目)」になりました。
複雑すぎてよくわかんないっすよね!まあ、なんかかんやあって、今の「日本維新の会(二代目)」があるのです。
議席数
2016年12月現在の議席数は、衆議院が15議席で、参議院が21議席です!
2016年の参議院選挙では議席数をのばしました。今後の成長が最も注目される政党です!
維新の会の幹部
では、維新の会の主要メンバーを見ていきましょう!
代表:松井 一郎(まつい いちろう)
松井さんは代表ですが、国会議員ではなく大阪府知事です!
共同代表:片山 虎之助(かたやま とらのすけ)
幹事長:馬場 伸幸(ばば のぶゆき)
衆議院議員:足立 康史(あだち やすし)
この足立さんは、幹部ではなく一般の議員ですが、いかにも関西のおっちゃんって感じの饒舌なトークでよくメディアに出てるので、載せときました!
維新の会の政治スタンス
維新の会の政治スタンスとしては、
- 経済統制は小さく
- 政治・文化的統制はちょっと大きめ
という特徴があります。
経済統制は小さめ
維新の会は「出来るだけ政府は経済に介入すべきではない」という小さい政府を目指す政党です。
なので、自民党と同じように、経済の規制は出来るだけかけず、自由な競争のもとで経済を発展させていこう!という「自由主義経済」を掲げています!
政治・文化的統制はちょと大きめ
維新の会は、ここでも自民党と政策は似ており、政治的・文化的統制は大きめです。
ただ、憲法9条改正にはあまり積極的ではないことや、集団的自衛権は認めるが「発動には厳格な条件」が必要だ、などの主張もあり、自民党ほど統制力は強い、とは言えないです。
維新の会の支持団体
政党にとって、支持団体は非常に大切です。
各政党は、その支持団体に有益な政策を建てるかわりに、選挙の時にガッツリとその政党の候補者に投票をしてもらいます。
関西の人たち
日本維新の会には、他の政党のように、大規模で明確な支持団体はありません。
しかし、日本維新の会は「大阪を副首都にして、もっと発展させるぜ!」という野望があります。
大阪が副首都になると、大阪はもちろんその周りの関西圏の経済も発展し、そこに住む人たちには大きな利益になります。
てことで、「大阪を中心とする関西圏の人たち」からは圧倒的な支持を得ています!
実際、現在の国会議員は全27人いるのですが、27人中17人は関西圏から選ばれています。
維新の会の政策・行動の特徴
では、続いては維新の会の具体的政策を見ていきましょう!
細かな政策はこんな感じ!
では、維新の会の特徴を、掻い摘んで見ていきましょう!
1:古い政治を壊すっちゅーねん!
維新の会は「古い政治を壊し、新しい政治を作る」という言葉をキャッチフレーズにしています。
具体的には「公務員や国会議員の人数や給料を徹底的に減らして、スリムな政府にする!」や「道州制+大阪を副首都にして、東京の一極集中をなくす!」や「保育所から大学まで、教育費を無料に!」などです。
他の政党よりも「これまでの体制を大々的に変える」という改革意識が非常に高い、という点が維新の会の特徴ですね!
2:俺らは対案出すっちゅーねん!
維新の会は、民進党をディスりまくってます。
その理由が「対案」です。
例えば、2015 年の安保法案が国会で議論されていた時、民進党(民主党)は徹底的に自民党と、この安保法を批判していました。
ただ、民主党は「批判」はするものの、「改善案」を出さなかったのですね。
この部分に維新の会は着目し「俺らは民進党みたいに、文句ばっかり言うのじゃなくて、しっかしと対案を出しまっせ!」という点を声高らかにゴリ押ししています!
実際、2016年には「全100本」もの法案を提出しました。
発言に行動も伴っているという点は素晴らしいですね!
3:やっぱり大阪がいっちゃんえーな!
上でもお話ししたように「大阪を副首都に!」という方針のも、日本維新の会は、関西圏での人気はハンパないです。
ただ、裏を返せば「関西以外からは、全然人気がない」のです。
そこで、2016年には「おおさか維新の会」から「日本維新の会」に改名し、本格的に全国を狙って動き始めました。
ただの関西圏の地域政党で終わるのか、それとも全国展開に成功するのか、今後が非常のい注目されます!
4:何事も、現実的が一番やで!
維新の会は、大きくみると「道州制」や「教育費無償」など改革的な政策に目が行きがちですが、細かい政策までみると、非常に現実的なスタンスが目に付きます。
例えば、憲法9条の改正に関しては、どの政党もアツく持論を掲げていますが、維新の会は「いやいや、そんな国民の意見もガッツリ2つに分かれる問題を今議論してもしゃーないやん!それよりもっと、みんなの生活にリアルに繋がること話し合おうや!」というスタンスを示してます。
また、安全保障の面での「今アメリカに頼らないで、日本の平和を守っていけると思ってるの?今はアメリカの関係を保ちつつ、曖昧なルールをしっかりと法律で整備していくのが現実的でしょ!」という考えも、維新の会の特徴的な部分ですね!
以上が、維新の会の概要です!
維新の会は、もともとは「自民党・公明党の与党とは敵対する野党政党」でしたが、2016年ごろからは、非常に自民党と政策も似てきており、与党か野党かわからなくなってきました。
2016年の参議院選挙で共産党とともに躍進した日本維新の会だからこそ、このまま自民党寄りの政策を広めていくのか、はたまた野党としてのスタンスに戻るのか、非常に注目される点でもあります!
ということで、今回はここまで!
また別記事でお会いしましょう!チャオ!