政党とは? 政治の基本となる政党をわかりやすく解説!
皆様ご存知のように、政党とは、国会議員が集まって作られるチームです。
そして、日本に限らず世界中の国では、現代の政治を行う上で「政党」は欠かせない存在です。
なぜ「政党」がそんなに大事なのでしょうか?
答えは簡単、それが効率的だからです。
政治家側からしても、一人で行動するよりみんなで行動した方が、活動範囲も説得力が上がりますし、投票する側からしても、いちいち候補者一人ひとりに耳を傾けなくても、その候補者が所属している政党を見れば、大体その人の政策を予想することが出来ます。
そして、衆議院選挙で選ばれた数が一番多い政党のリーダーが総理大臣になり、その総理大臣が内閣を作っていくので、選挙で勝った政党が国を引っぱっていくことになります。
逆に言えば、めっちゃくっちゃ素晴らしい候補者が居て、その人が選挙区で100%の得票で国会議員になったとしても、その人の政党が最大政党でなければ、総理大臣になることは有り得ません。
ということで、現代の政治では政党は非常に重要な役割をもっており、政治を理解するには政党を理解することが必要不可欠です。
今回は、そんな「政党」の解説をしていきます!
※各政党の詳細は、こちらで詳しく解説してます!
それでは、レッツビギン!
政党
日本の政党
まず、現在存在する日本の政党を紹介します!
自民党
まずは皆様ご存知、自民党です。
この自民党、何がすごいって、これまでの歴史がハンパないんです。
1955年に決闘してから2016年までの61年間のうち、なんと52年間は自民党が政権を握っているのです。ほとんどですね。
なので、「自民党から政権を奪う」ということは、本当に「歴史を動かす」レベルのことになるのです。
2018年9月現在の自民党の議席数は、
衆議院:284議席 参議院:123議席です。
議席数とは、国会議員の数です。
衆議院は全員で475人ですが、その内の284人が自民党の議員、という形になります。
立憲民主党
次は立憲民主党!設立は2017年の比較的新しい政党です。
元々の母体は長年自民党に継ぐナンバー2政党として政界に君臨してきた、民進党(民主党)です。
しかし民進党が、2017年の総選挙前に、小池百合子さん率いる「希望の党」と合流することになりました。
でも、民進党と希望の党って、明らかに政策路線が違うんです。
そこで、「こんな合流、やってられっかああああ!」と、枝野幸男さんたちが新しく作った政党、それがこの立憲民主党です。
2017年の結党以来、国民目線での政治というスタンスを徹底しており、Twitterのフォロワー数はなんと約18万人!(議席数ダントツナンバー1政党、自民党でも15万人!)ということでも話題になっております。
若い政党だけに、今後も動向も高い注目を集めている政党です!
2018年9月現在の立憲民主党の議席数は、
衆議院:57議席 参議院:18議席です。
国民民主党
国民民主党は、上の立憲民主党とは「のれん分け」ような関係です。
元々の母体は立憲民主党と同じく民進党(民主党)です。
上でお話した、民進党と希望の党が合流して出来た政党が、この国民民主党です。
議席数で言えば、自民党・立憲民主党に継ぐナンバー3政党ではありますが、希望の党との合流が結構なグダグダ感があったこともあり、あまり波に乗り切れていない感は否めません。
まあなんにせよ、野党で2番目の勢力を誇る政党です!
今後に期待しましょう!
2018年9月現在の国民民主党の議席数は、
衆議院:38議席 参議院:23議席です。
公明党
日本でも最大級の宗教団体・創価学会が支持することで有名な公明党です。
公明党は自民党と非常に仲が良く、1999年から現在に至るまでの約15年間、自民党が第一党の際は連立政権(協力して政権を建てる)を摂っています。
議席数も毎選挙安定しており、2018年9月現在の公明党の議席数は、
衆議院:29議席 参議院:25議席です。
共産党
近年の共産党の特徴は、なんといっても「反自民」のスタンスです。近年では、安保法の強行採決や憲法改正問題など、自民党の積極的な政策が目立つ中、それに対して徹底的にツッコむことで、勢力を伸ばしていました。
だが、2017年の衆議院総選挙では、議席数を21→12に減らし、今後も厳しい戦いが予想されます。
2018年9月現在の共産党の議席数は、
衆議院:12議席 参議院:14議席です。
日本維新の会
元々は2010年に作られた「大阪維新の会」で、大阪府内のみで活動している政党でしたが、2012年に国政進出すると、数回名前を変えたのち、2016年には日本維新の会となりました。
大阪や兵庫では圧倒的な支持を持っているものの、関西以外での支持率は低く、全国レベルでの衆議院、参議院選挙では苦戦しております。
ただ、他の政党とは色が異なる尖った政策(大学までの教育費ゼロ、大阪都構想など)を展開し、比較的順調に成長しておりましたが、2017年の総選挙では議席数を14→11に減らしました。
2019年9月現在の日本維新の会の議席数は、
衆議院:11議席 参議院:11議席です。
希望の党
希望の党は、元々は2017年に東京都知事の小池百合子さんがメインになって作った政党でした。
しかしその後、希望の党は民進党と合流をし、国民民主党が作られたのですが、民進党と合流したくない、松沢成文さんたちは改めて「希望の党」として分裂しました。
2018年9月現在の議席数は、
衆議院:2議席 参議院:3議席です。
自由党
日本の政界で絶大なる権力を持つ、小沢一郎さんの政党です。
「政治とカネ」で非常にダーティーなイメージが定着してしまった小沢一郎さんが、「国民の生活が第一」とのキャッチフレーズの元で運営しておりますが、なかなか波に乗り切れていません。
2018年9月現在の議席数は、
衆議院:1議席 参議院:4議席です。
社民党
現存する政党の中では、前身を含むと共産党の次に歴史が古いこの社民党。
しかし、政策も共産党と似ており、社民党の票が共産党に流れてきているなどの理由で、年々勢力は弱まってきております。
2018年9月現在の議席数は、
衆議院:2議席 参議院:2議席です。
以上が、今現在活動中の「日本の政党」です。
各政党の詳しい特徴や政策などは、こちらの政党カテゴリにてご説明しております!
どうぞご覧くださいませ!
日本の政治団体
ただ、政治に関わる団体は、上の政党以外にもあります。
それが、政治団体です。
- 日本のこころ
- 日本を元気にする会
- 沖縄社会大衆党
- 新党大地
- 幸福実現党
- 減税日本
などがあります。
政党と政治団体の違い
「政党」と「政治団体」は、ともにOO党と名乗っているため、見た目では判断できませんが、大きな違いがあります。それが「政党交付金をもらえるか、もらえないか」という点です。
政党交付金(政党助成金)
政党は、政党交付金が貰うことができますが、政治団体は貰うことができません。
政党交付金とは、国のお金から「その時の人口×250円」が政党の議席数で割って配られ、それを選挙資金にしたり、政党の運営資金にしたりします。
2015年度の政党交付金は、人口約1億2800万人×250円=約320億円を、下記の図のように分け合いました。
すごいですね!自民党は1年で170億のもお金を手にしています。
お金の出所は国庫(国のお財布)なので、もちろん私たちの税金なども入っております。
ですので、このお金は大切にしてほしいですね。
また、共産党は「政党助成金を受け取るなんて、憲法違反だ!」「税金の無駄使いだ!」といって政党助成金の受け取りを拒否しています。男らしい!
あと、この表を作っていて改めて思いましたが、政党が変わりすぎですね。
この表にある政党で、翌年2016年に名前が変わってない政党(今も存続する政党)って、11政党中4政党(自民・公明・社民・日本を元気に)しかないんです!
これじゃ、国民もついていけないですよね。ほんと。
国会議員の都合で政党名を変えるのは仕方ないですが、もうちょっと国民のことを考えてほしいものです。ほんとに!
政党の条件
政党になるには、下記の条件のいずれかを満たさないといけません。
- 国会議員が5人以上所属している。
- 最近の選挙で(前回の衆院選、前回の参院選、前々回の参院選のどれか)で、全体の2%以上の得票をしている。
以上のいずれかが必要です。
現在の政党でも「日本のこころを大切にする党」は、3人しか国会議員がいませんが、前回の衆議院選挙の比例代表で得票率が2.65%だったので、次の衆院選挙までは「政党」です。
まとめ
それでは、今回のまとめです!
- 現代の政治は、個人よりも「政党」が大きな力を持っている。
- 政党は2018年現在9団体あり、それ以外は単なる「政治団体」
- 政治団体は「政党交付金」はもらえない。
ということでした!
それではまた次回お会いしましょう!チャオ!