税金の仕組みとは? 〜普通税?国税?都道府県税?税金の仕組みをわかりやすく解説! | SayGee!![セイジー!] | 政治・選挙の基礎から最新ニュースまで、わかりやすく解説!
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税金の仕組みとは? 〜普通税?国税?都道府県税?税金の仕組みをわかりやすく解説!

  • 政治の基礎
  • 政治によって国を運営することは、多額のお金が必要になります。

    そしてそのお金は、皆様ご存知のように、税金から来ております。

     

    お買い物をすると消費税、

    給料が入れば所得税、

    車を持っていると自動車重量税、

    たばこを買えばたばこ税など、

    日常生活の中で何気なく払っている税金。

     

    今回はこの「税金」にフォーカスを当てて見ていきましょう!

    それでは、レッツビギン!

     

    税金の役割

    税金無しでは国は成り立たない

    皆様は、なぜ税金を払っていますか?

    恐らく多くの人は「払わなければいけないから」と答えると思いますが、根本的な理由はもちろん、「国を運営するためのお金が必要だから」ですね。

     

    その証拠に、この図を見てください!

    2016予算歳入

    日本政府の収入源は、約60%が税金です。半分以上ですね!

     

    てことは、税金がないと、

    半分以上の学校は運営できないし、半分以上の道路は使えないし、警察の数も半数以下になっちゃいます。それは大変だ!

     

    また、上の図だと国の収入の約35%が借金になっています。

    これはこれで大問題なのですが、今回は税金のお話しなので借金は置いておきます!

     

    税金がない国がある!?

    そんなこんなで日本は税金無しでは生きていけませんが、世の中には税金がない国や、非常に少ない国もあります。

    その代表的な国が、サウジアラビアやカタール、クウェートなどの「石油が出る国々」です。

    これらの国の国民は、消費税や所得税などの税金が存在しなかったり、めちゃくちゃ安かったりするのです。

    国が石油を海外に売って儲けれるので、別に国民から税金を取る必要がないのですね。

     

    逆に、ヨーロッパの国(特に北の方)は非常に税金が高いことで有名です。

    スウェーデンやノルウェーの消費税はなんと25%!

    やばいですね!日本の3倍以上ですよ!!

     

    でも、そのかわりに教育や介護・医療がタダだったり非常に安かったりするので、なんだかんだ国民は幸せな生活を送っています。

     

    日本の税金のシステム

    では、ここからは日本の税金を見ていきましょう!

    一言で「税金」といっても、なんと日本には約50項目の税金があり、用途や支払う人、支払先などで種類が分かれます。

    こちらをご覧ください!

    税金の種類

    んー!なんか色々ありますね!ややこしそう!

    ということで、まずは種類を見ていきましょう!

     

    直接税と間接税

    直接税

    直接税とは、税金を負担する人が、直接税金を納めるものです。

    例えば相続税であれば、おじいちゃんおばあちゃんや父母が亡くなった際、相続するものにかかる税金を税務署に支払います。

     

    間接税

    一方、税金を負担する人が、別の人にそのお金を一旦預けて、預かった人がまとめて支払うものを、間接税です。

    例えば消費税。消費税は買い物をする人が負担をしますが、税務署に支払うのはお店の人です。

    所得税は間接税じゃないの?

    会社勤めの人であれば、所得税は自分で税務署に支払うのではなく、会社の給料から天引き(源泉徴収)されています。

    これは、会社が従業員の所得税をまとめて支払っているので一見間接税の様に見えますが、会社は「税金を納める事務手続きだけ、かわりにやってあげている」だけなので、直接税とされます。

     

    国税と地方税

    これは名前通りで、その税金が国の財源となるものは「国税」、県や市の財源となるものは「地方税」です。

    また、地方税は「道府県税」と「市町村税」に分かれます。

    なぜ「都道府県税」ではなく「道府県税」?

    これは、東京の23区が特殊な制度であるため、「道府県税」とは別に「都税」のシステムが存在するためです。

    ただ、払う税金額は都道県税も都税もほぼ同じです。

    一つの商品で、複数の税金ゴルフをすると、「消費税」と「ゴルフ場利用税」の2つの税金を払わないといけません。

    タバコを買うと、「消費税」「たばこ税」「道府県たばこ税」「市町村たばこ税」「たばこ特別税」の5つの税金を払わないといけません。

    例えば、440円のたばこであれば、

    • 本体代金:162.53円
    • たばこ税(国):106.04円
    • 道府県たばこ税:17.20円
    • 市町村たばこ税:105.24円
    • たばこ特別税:16.40円
    • 消費税:32.59円

    という内訳になります!なんと半分以上(63.1%)が税金!なんてこった!

     

     

    普通税と目的税

    これは、税金の使用用途によって分かれます。

     

    目的税は、使用用途が限定されている税金です。

    例えば消費税。消費税として集めたお金は、年金や医療、介護などの「社会福祉」にしか使うことができません。

    なので、例えば、「介護手当を増やすから、消費税増税します!」はオッケーですが、「日本の借金を返済していくために、消費税増税します!」はダメです。

     

    一方の普通税は、何に使ってもいい税金です。

    ですので、普通税として集められた税金は、一度全部ひとつの財布にまとめてから、様々な用途に振り分けていきます。

     

    まとめ

    それでは以上をまとめましょう!

    • 日本には約50種類の税金がある。
    • 直接税は税金の負担者が直接納め、間接税は負担者ではない人がまとめて納める。
    • 国に納めるのが国税、県などに納めるのが道府県税、市や村に納めるのが市町村税。
    • 税金の使用用途によって、普通税と目的税に分かれる。

    といった形ですね!

     

    では、今回は以上です!

    それではまた別記事でお会いしましょう!チャオ!