Q : 経済再生は企業から?国民から?
課題の概要
今の日本は、約20年間続いている不況(デフレ)の最中です。
デフレ脱却(経済再生)の為には、国民や企業が「たくさんの買い物(消費拡大)」をしなければなりません。
そこで、消費拡大のやり方として「企業の利益を出しやすくし、そこから企業の投資(機会や広告など)や従業員の給料アップによる所得増加で拡大を目指す」か「国民の所得を直接増やし、消費拡大を目指す」かの違いが、ここのポイントです。
「企業から」のメリット
企業の成長は、日本経済の底上げにつながり、それはやがて日本の税収アップにもつながります。
しかし、企業が利益を出したからと言ってすぐに給料があがるわけではないので、国民が実際に「景気回復」を実感するのには時間がかかる、や、中低所得者には反映しづらい、というデメリットがあります。
「国民から」のメリット
様々な社会保障で、国民の所得を直接増やすことは、直接的に「消費拡大」につながりますが、一方で国民は「なにもしなくてもお金がもらえる」ことになるので、労働意欲の低下による経済活動の低迷につながるというデメリットもあります。