【政党解説】立憲民主党ってどんな政党? 〜立憲主義?草の根民主主主義とは?自民党を追う最大野党をわかりやすく解説!〜
2017年に新しく出来た立憲民主党。
それまでの民進党と代わって最大野党となり、自民党の背中を追いかける政党がこの立憲民主党です。
今回は、この立憲民主党をわかりやすく解説していきます!
それでは早速、レッツビギン!
目次
立憲民主党って、どんな政党?
立憲民主党の概要
まずは、立憲民主党の概要を見ていきましょう!
こんな感じ!
名称
正式名称は「立憲民主党」で、略して立憲民主とか立憲と呼んだりします。
歴史
発足は、2017年でした。
この年の総選挙の時、前身の民進党が、小池百合子さん率いる希望の党に合流をする、という話が出ました。
でも、民進党って一応「リベラル」な政党で、一方の希望の党は「保守的」な政党です。
そう、この2つの政党は、スタンス的に結構離れているんですね。
そこで、民進党の一部議員は「理念も政策も違うのに、合流なんかできるわけないやんけ!」ということで、新しく政党を作りました。
それがこの立憲民主党です。
議席数
2018年9月現在、立憲民主党の議席数は、
- 衆議院:57議席(全465議席中)
- 参議院:18議席(全242議席中)
です。合わせて75議席ですね!
自民党は衆議院284議席、参議院123議席の合わせて407議席で、立憲民主党よりも6倍以上の議席数を誇りますが、立憲の75議席は自民に継ぐナンバー2となります。
立憲民主党の幹部
立憲民主党の幹部は、旧・民進党で活躍した人たちが多くなっております。
代表:枝野幸雄(えだのゆきお)
政調会長:長妻昭(ながつまあきら)
副代表:蓮舫(れんほう)
幹事長:福山哲郎(ふくやまてつろう)
この他にも、元総理の菅直人や、海江田万里、小川敏夫などの旧民進党の重鎮たちで組織されております。
その代わり、民進党の分裂で出来たもうひとつの政党「国民民主党」には、重鎮系の人が少なくなっております。
立憲民主党の政策の特徴
では次に、立憲民主党の政策の特徴をピックアップして見ていきましょう!
1:立憲主義を守る!
政党の名前にもなっている「立憲主義」を大切にしております。
立憲主義というのは、「政府は憲法の元で、政治を行う」という意味です。
日本の歴史を見てみると、江戸時代が武士が政治を取り行っていました。
その後、明治時代になると「武士の時代なんて遅れてるから、ヨーロッパみたいに近代的な政治しよーぜ!」ということで、憲法を作り、議会を作り、政党を作るようになりました。
その頃の政党を見てみると、1882年(100年前以上!)に大隈重信が作った「立憲改進党」という政党があります。
そう、立憲主義というのは、昔から日本の政治で大切にされてきた考えなのです!
では、なぜ今更「立憲」という言葉がつく政党が生まれたのでしょうか。
それは、安倍総理に対する反発ですね!
野党は安倍総理の政治を「憲法違反だ!」と非難し続けております。
いわゆる「安保法案」に関するアレですね。
※詳しくは、下の記事で解説してます!
ということで、立憲民主党には「100年以上も日本で大切にされている『立憲主義』を違反している自民党は許せない!」という意味を込めて、立憲主義を前面に押し出し、自民党に対抗しよう、という狙いが見えますね!
2:トップダウンより、ボトムアップ。
立憲民主党はこの「トップダウンより、ボトムアップ」というキャッチフレーズも多用しております。これも、自民党に対抗するべくのフレーズです!
例えば、経済政策を例にあげて見て見ましょう!
自民党の経済政策は「大企業に儲けさせることによって、経済を活発化させ、日本の経済のパイを大きくしていく」というアイデアがベースにあります。
別の言い方をすると、経済のトップにいる大企業の利益を多くし、その利益を下層にいる中小企業に還元しよう、と言えます。まさに「トップダウン」ですよね。
で、立憲民主党はその逆の「ボトムアップ」に力を注入しようと謳っています。
まずは中小企業を助けてあげることで、中小企業で働く人たちの生活を豊かにし、そこから経済を活性化させて行こう!というアイデアですね。
これが「ボトムアップ」です。
トップダウンとボトムアップ、どちらも一長一短があるため一概にどちらが良いとは言えませんが、自民党に敵意バリバリなのは間違いないですね!
3:野党共闘は、乗り気じゃありません。
自民党の圧倒的な議席数を上回るため、野党はタッグを組んで自民党包囲網を敷くことがあります。いわゆる「野党共闘」ってやつですね。
事実、民進党時代は、共産党や社民党などとタッグを組んで選挙に望んでいましたが、
立憲民主党になってからは、どうも野党共闘には慎重なようです。
しかし、ナンバー1政党である自民党との差はめちゃくちゃデカいため、立憲民主党だけの力で対抗するのは現実的に無理です。
この先、立憲民主党がなりふり構わず野党共闘路線でいくのか、独自路線をひた走るのかで日本の政治も大きく変わる可能性があります!要注目ですね!
4:イマドキっぽいことにも、力入れてます!
立憲民主党を語る上で欠かせないこと!
この政党、どこか他の政党とは違う、イマドキっぽさがあるんです。
例えば、党大会(政党の全体会議みたいなもの)って基本どの政党も、でっかい会議室に椅子並べて、ステージで政治家たちが演説して〜という、いかにも政治!って感じのお堅いイベントなんですが、立憲民主党は違うのです!
2018年!党大会!
その名も!
立憲民主フェス2018!
なんと党大会をフェスにしちゃいましたよフェスに!
この記事を書いている2018年9月15日時点ではまだフェスの内容は明らかにはなっていませんが、なんかイマドキっぽい党大会になりそうですよね!
その他にも、東京での街頭演説を「東京大作戦」と銘打ってたりしますよね!
これ、絶対、某バンドが毎年京都で開催する、若者に人気の某音楽イベントをモジってますよね!
また、結党早々にツイッターのフォロワー数が自民党を抜きナンバーワンになったこともずいぶん話題になりましたね!
というように、立憲民主党は、政策以外の部分でも「時代に合う政党」になろうとしている一面が見られますね!
以上が、立憲民主党の概要です!
「民進党」といえば、前身の民主党時代の2009年-2012年の3年間、自民党から政権を奪い、与党となりました。
しかし、民主党政権が様々な面でグダグダになり、自民党に政権を取り返されてからと思いきや、そのまま自民党が瞬く間に強固な地盤を作り上げ、圧倒的地位を作り上げました。
そんな中、この立憲民主党は自民党の牙城を切り崩すことができるのでしょうか。
今後、要注目の政党ですね!
それでは、今回はここまで!
また別記事でお会いしましょう!チャオ!