今更聞けない「慰安婦問題」をわかりやすく解説! 〜少女像?朝日新聞?慰安婦合意とは?〜 | SayGee!![セイジー!] | 政治・選挙の基礎から最新ニュースまで、わかりやすく解説!
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今更聞けない「慰安婦問題」をわかりやすく解説! 〜少女像?朝日新聞?慰安婦合意とは?〜

  • 外交の課題
  • 日本人なら「慰安婦」という言葉を聞いたことがない人はまずいないでしょう。

    ここ数年、韓国と日本の間で揉めに揉めているので、メディアの報道も加熱していますよね!

     

    ただ、この問題、なぜここまで大きな問題になっているのでしょうか?

    今更聞けないこの問題、わかりやすく解説します!

     

    それでは、レッツビギン!

    この慰安婦問題は、全体的に「諸説あり」です。だから揉めています。

    ということで、今記事は「一般的な日本での報道」をベースに書いております。

    また、出来るだけわかりやすく伝えるために、あえてストレートな表現で書きますね!ご了承ください!

     

     

    慰安婦問題とは?

    そもそも慰安婦とは?

    慰安婦とは、ストレートにいうと「軍人相手の風俗嬢」です。

    「軍人相手」ということで、「従軍慰安婦」なんて呼びかたもされたりします。

    この慰安婦、戦争中は日本軍始め、アメリカ軍・イギリス軍・フランス軍・ドイツ軍などのいわゆる「軍事大国」の多くの国は、国としてその制度を認めるなり黙認なりをしていました。

     

    中でも日本とドイツ・フランスは政府が「慰安所」(店舗型風俗みたいなもの)を設置し、政府や関連企業が管理・運営していました。

    勝手にその辺で売春されるよりも、店舗でしっかり管理した方が性病なんかも広まらないからよくない?って感じですね。

    また、このような場所を作ることによって、軍人のレイプなどの性犯罪防止の狙いもあったそうです。

     

    で、日本も韓国はじめ、中国、フィリピン、インドネシアなどのアジアの占領先各国に慰安所を設け、営業しており、そこでは多くの現地の人が働いておりました!

     

    今の日韓の慰安婦問題とは?

    今の日韓の慰安婦問題、簡単に言うと、

     

    日本側の意見は、

    「いやー、いくら戦争中は他の国も同じ様なことをやってたと言え、慰安婦の方々には本当に申し訳ないと思ってるし、まじで反省してます。お金も払うし、もう許してよ。ごめんよー!」

    って感じです。

    でも、なかなか韓国政府は、日本の謝罪を受け入れてくれませんでした。

     

    しかしそんな中、2015年12月には「10億円を、日本は韓国に支払う」ということで、「今後はお互いに、もう慰安婦のことは問題にしない」ということで決着がつきました。

    いわゆる、「慰安婦合意」ってやつです。

    しかし、韓国政府は納得しても(一部の)韓国の国民(と朝日新聞)は納得しなかった!

    「まだまだ日本の誠意がたらんわー!もっと謝りやがれー!」

    と言い続けてるので、それがメディアに取り上げられ、世間を賑わせている、という感じですね!

     

    問題発展の経緯

    では、この日韓慰安婦問題は、どの様な流れで大きな問題に発展していったのでしょうか?時系列で見ていきましょう!

     

    1910年:韓国併合

    日本は1910年に韓国を併合し、朝鮮半島が日本のものとなりました。

    そのちょっと前から終戦まで、日本は韓国に慰安所を設置し、そこでは多くの韓国人が働いていました!

     

     

    1965年:日韓基本条約

    1945年に日本が戦争に負けると、朝鮮半島はアメリカ軍とソ連軍のものとなり、その後韓国と北朝鮮に分裂、独立します。

    で、その後日本と韓国は1965年の日韓基本条約で、戦争後の仲直りをします。

    この時の内容が「日本が韓国に11億ドルの援助し、お互いこれまでのことを水に流す」というものでした。

    「1965年の11億ドル」は、当時の韓国の国会予算(3.5億ドル)の約3倍です。

    そのお金を使って韓国はインフラ整備や企業の投資などを行い、経済を発展させました。

     

    1982年:吉田清治と朝日新聞による誤報

    1965年の日韓基本条約以降、慰安婦問題はあまり取り上げられることはありませんでした。

    しかし1982年、吉田清治という人がいきなり、

    「俺元日本軍やねんけど、戦時中は韓国で、慰安婦として働かせるために拉致りまくったんだよねー」といきなり証言をし始めました。(後に嘘とバレる)

    出典:http://blogs.yahoo.co.jp/deliciousicecoffee/49447783.html

     

    そこで出てきたのが朝日新聞。

    (後にウソとバレる)吉田の証言を元に「日本軍(政府)は、嫌がる韓国人を無理やり慰安婦として働かさせていた!」という記事を書いちゃうのです。誤報です。

    出典:http://archive.gohoo.org/alerts/140805/

    この記事により、日本と韓国だけでなく、世界各国で「日本の非人道的行為」が注目されるようになります。

     

    ちなみに朝日新聞は、1995年の吉田による「虚偽報告」の約20年後も2014年に、初めてこの記事に関する訂正入れます。

    しかし、その時に謝罪がなかったため、朝日新聞は世間からスーパー叩かれ、翌月には記者会見で初めての謝罪をしました。

     

     

    1991年:元慰安婦・金学順の出現

    その後、火に油を注ぐ形で出てきたのが、金学順(キム・ハクスン)という元慰安婦の女性です。

    出典:http://dogma.at.webry.info/201408/article_6.html

    これまで「私は慰安婦でした」と実際の体験者が出てくることはなかったため、キムさんの出現はセンセーショナルのものでした。

     

    そんなキムさんはじめ、9人の元慰安婦や軍人たちが「私たちは騙され脅され無理やり日本軍に慰安婦にさせられたんじゃー!損害賠償じゃー!」と言って、日本政府を相手取り、裁判を起こします。

    ちなみにこの時の慰安婦側の弁護士たちの一人が、現在の社民党党首・福島みずほさんだったりします。

    裁判自体は、2004年に元慰安婦側が敗訴しました。

     

     

    1993年:河野談話

    朝日新聞の誤報や、キムさんなどの元慰安婦による提訴などで、日本は世界中から「韓国人を強制的に売春宿で働かさせた鬼畜野郎ども」というバッシングを受けるようにになります。

    一応世界の見解としては「まあ戦時中は慰安婦なんてどこの軍隊でもいたらから、慰安婦の存在はいいとしても、無理矢理そこで働かせるのはね・・・。無理矢理働かせちゃったら、慰安婦ってゆうか性奴隷やん!鬼畜!」という感じでした。

     

    そこで、日本政府は再度調査をし、その発表を1993年に、当時の官房長官・河野洋平さんが行いました。いわゆる「河野談話」です。

    その内容は、

    「日本政府が全面的に強制したわけでもないけど、日本軍の指令を受けた業者が、女性の意思に反して慰安婦を集め、日本の政府や軍人らが、それに加担するときもあった。」

    というものでした。

     

    これを各種メディアは「政府や軍人が、女性を無理矢理慰安婦にさせることを手伝ってた」と受け取りました。

    もうこうなったら大炎上です。日本は韓国の女性を「性奴隷」としていた鬼畜国家になっちゃいました。

    韓国は激おこぷんぷん丸です。

     

     

    1995年:アジア女性基金の開設

    なんとか名誉挽回しないといけない日本は、とりあえず「強制連行はなかった」と明確に宣言し、その上で元慰安婦の方に賠償金を支払うことにします。

    しかし、その賠償金を政府が支払うとなんやかんやややこしくなっちゃうので、民間から「寄付」として集めることにしました。それが1995年に設立された「アジア女性基金」です。

    1997年には、韓国人や台湾人、オランダ人など計285人の元慰安婦に、一人あたり200万円を支給しました。

     

    しかし、韓国はそれで納得しません。政府や反日団体が「日本の給付金、受けとらなかった人には、200万〜300万円の給付金を韓国政府からあげるよー!」と、日本の謝罪を受け入らない作戦にでました。

    そこで困った日本政府、2001年には小泉総理の名前で、元慰安婦に謝罪の手紙を送りますが、それも意味なく、日本の謝罪は受け入れてもらえませんでした。

     

    2011年:慰安婦像の設置

    それ以降、日韓の溝は縮まるどころか深まるばかりでした。

    2011年には「日本の賠償と謝罪」を求める反日団体が、日本大使館前に「慰安婦として働かされた少女の像」を設置しました。

    それ以降、韓国国内のみならず、アメリカやオーストラリアにも慰安婦像が設置されるようになります。

     

    2015年:慰安婦合意

    しかし、2015年には大きな展開を見せます。

     

    「日本政府が10億円支払う代わりに、もう一切のことを水に流そう!」

    という内容の、慰安婦合意が締結されました。

    これにより、韓国政府も納得し、慰安婦問題は無事解決しました。

     

     

     

     

     

    ・・・かのように思われましたが、反日団体は納得してませんでした。

     

    2016年の12月には、釜山の日本領事館の前に新しい慰安婦像を設置しました。

    でも、政府はもう慰安婦合意をしちゃってるので、また問題を蒸し返すわけにはいきません。政府はすぐに撤去します。

    しかし、撤去後市役所には「なんで撤去するねん!」というクレームが鬼のように来て、慌てた政府は設置を許可しちゃいます。

     

    で、今現在も日本は「慰安婦合意で解決したやろ?それでも更に慰安婦像設置するとかナメてるん?」と、韓国と距離を置くことにきめました。

     

    というのが慰安婦問題のザックリ概要です!

     

     

    慰安婦の「強要性」

    ということで、この慰安婦問題、なぜにこんなに話がこんがらがっているかというと、「日本が韓国人を慰安婦として強制的に働かせたどうか」の点が、二転三転しているからなのです!

     

    強要しているのならば

     

    日本は、「河野談話」以外の時期は基本的に「強制はしていない」という見解をとっています。

    「韓国に慰安所を作ったことで、韓国に迷惑をかけた」という点は、政府は認め、これまでにずーっと謝罪もしているし、賠償もしています。そして韓国政府も納得しています。

    しかし、もしも「政府が強要をしていた」という証拠が出てきたのであれば、新たな謝罪も必要だろうし、場合によっちゃ更なる賠償金を必要かもしれません。

     

    強要してないのであれば

    日本政府が強要してないのであれば、もちろん更なる謝罪は必要ないですよね。すでに韓国政府も納得しているので。

     

    なので、どれだけ「韓国の反日団体」が吠えようが、韓国政府はそれを抑える必要があります。

    日韓合意後に作られた慰安婦像も、撤去しなきゃいけません。

    日韓合意で「もうこのことは解決した!」と認めたのですから。

     

    「慰安婦がいた」ということはもはや問題ではない

    よって、単に「日本政府が作った慰安所に、韓国人慰安婦がいた」ということが、現在では問題ではありません。

    何度も言いますが、その件はすでに日本は謝罪し、賠償し、韓国政府も認めているからです。

     

    もちろん、(ドイツやフランスなどが他の国に対して同じようなことをしてようとも)日本が「韓国に慰安所を作るなど、力を武器に韓国の領土で好き勝手をして、迷惑をかけた」というのは、紛れもない事実です。

    いくら戦時中のことであろうとも、それは日本人が受け入れるべき事実です。

    でも、いつまでも過去のことをほじくらないように、戦後の平和条約があるのです。それが「日韓基本条約」ですね。

     

    この問題をきっかけに、日本と韓国の溝は深まるばかりです。

    果たしてお互いの国が、ハッピーに仲良くなれる日は来るのでしょうか?